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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
NO19
げのむトーク  
夜はあまりトイレに行かないのはなぜ?

 
 娘: 尿の話の続きだけど、夜にはあまりトイレに行かないのはどうして?

 父: 前回にも言ったけど、尿は腎臓の「尿細管」と「集合管」と
    よばれる場所で水が再吸収され、濃縮される。ところが、
    集合管での水の再吸収には、脳(詳しくは脳下垂体後葉)から分泌される
    「抗利尿ホルモン(バソプレッシンともよばれる)」とよばれるホルモンが必要だ。
    夜にはこのホルモンがたくさん出て、水の再吸収を促進し、尿を少なくしているんだ。

 娘: ヒトの体って、ほんとによくできているね。歳をとると、
    夜にトイレが近くなるのは抗利尿ホルモンが関係するの?

 父: 大当たりだ。歳をとると抗利尿ホルモンの分泌が減って、尿の濃縮が悪くなる。

 娘: じゃあ、コーヒーやアルコールを飲むと、  
    トイレに行きたくなるのもホルモンなの?

 父: またまたあたり! コーヒーもアルコールも、抗利尿ホルモンの分泌を
    下げることが知られている。もっとも、ビールの場合は飲む水の量も多いけどね。

 娘: 大量の尿が出てのどが渇き、たくさん水を飲まないといけない病気があるって
    聞いたけど、ほんと?

 父: 今日は大変よい質問のオンパレードだね! 「尿崩症」という病気で、
    重症だと尿が5L以上にもなる。抗利尿ホルモンの欠乏によることが
    多いが(中枢性)、抗利尿ホルモンが働かない場合(腎性)もある。

 娘: 患者さんは大変だね。「糖尿病」でも尿が多くて、のどが渇くんでしょう?

 父: そのとおり。しかし、病気が重くて、糖(グルコース、ぶどう糖)が
    たくさん尿に出て、尿の浸透圧が高くなる場合だけどね。
    ところで、「利尿薬(利尿剤)」って知ってる?

 娘: 高血圧で、尿をたくさん出して、血液の量を減らして、
    血圧を下げるのに使うんでしょう?

 父: そう。「尿細管」では、ナトリウムイオンと水が一緒に再吸収される。
    利尿薬はこれを抑えるので、ナトリウムイオンと水がたくさん尿に出る。
    その結果、血液の量もナトリウムイオンの量も減り、血圧が下がる。
    利尿薬は、高血圧のほかに、心臓が悪くて体液が増え、
    体がむくんだ時にも使われる。

 娘: 血液のろ過の話に戻るけど、血液中の小さい分子は全部ろ過されて
    原尿中に出るはずなので、これがそのまま捨てられると大変なことにならない?

 父: 今日は質問がさえているね! グルコースやアミノ酸などの大切な分子も、
    ろ過されていったん原尿中に出るが、尿細管で完全に再吸収されて、
    尿には出ないんだ。重症の糖尿病で血糖がすごく上がると、
    原尿中のグルコースが多すぎで再吸収しきれず、
    一部が尿中に出ることになる。ナトリウムも大部分が再吸収されるな。

 娘: 腎臓の働きってほんとにすごいね。
    これらの働きが悪くなると、腎臓の病気になるんでしょう?

 父: そのとおり。では、次回は腎臓の病気の話をしよう。

腎臓の働きにはびっくりですね。
ヒトの体って、ほんとに
よくできていて、歳をとると
抗利尿ホルモンの分泌が減って、
尿の濃縮が悪くなるのだそうです。
「尿崩症」「糖尿病」そして
利尿薬を使い血圧を下げたり、
心臓が悪くて体液が増え、
体がむくんだ時にも使われるとか!

腎臓だけでなくすべての機能が
重要ですが、腎臓ってとても
大切ですね。只今、
10月10日山都町は稲刈りに
追われています、架干しをする
農家は少なくなりました。