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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
NO24
げのむトーク 

 炎症ってなに?

 娘: けがをして腫れたり、病気して熱が出たりすると、
    「炎症」が起こっているというけど、炎症ってなに?

 父: けがをしたり細菌が感染したりすると、からだは病原体などの有害物を取り除いて、
    治そうとするね。そのときに起こるからだのいろいろな反応を、
    ひっくるめて「炎症」という。

 娘: いろいろな反応って、たとえば「腫れる」とか「熱が出る」こととか?

 父: そのとおり。そのほかに、「赤くなる」や「痛い」があるな。
    専門的には「発赤(赤くなる)」「熱感(熱くなる)」「腫脹(腫れる)」
    「疼痛(痛い)」を「炎症の四徴候」という。

 娘: 医学って難しい言葉を使うね。最近、医学用語を分かりやすい言葉で
    言い換えようという運動があるようだけど、そうなると助かるな。ところで、
    炎症が体の中で起こると目に見えないけど、同じことが起こっているのね。

 父: 肺炎とか胃炎とか脳炎とか言うときには、それぞれの臓器で炎症が起こっているのだ。

 娘: 炎症が起こると、その場所に「白血球」がやってきて病原体と戦うのでしょう?

 父: よく知ってるね。一番早く駆けつける(「遊走」という)のが「好中球」。
    好中球は白血球の中で最も多く、「貪食」専門で、細菌を貪食して殺す。
    好中球に続いて「マクロファージ」とよばれる貪食細胞もやってきて、
    戦いに加わる。「膿(うみ)」はこの戦いの跡なんだ。

 娘: 前から不思議に思っていたけど、血管の中にある好中球がどうして血管の外へ出られるの?

 父: よく気がついたね。炎症が起こると、「炎症のケミカルメディエーター」と
    よばれるいろいろな物質が出て、「血管透過性」を亢進し、
    白血球が血管外に出られるようになる。「腫れる」のは血液の成分が
    血管外に漏れ出るために起こる。ケミカルメディエーターによって血管が広がり、
    血流が増えるので、「発赤」や「熱感」が起こる。

 娘: なるほど。で、血管が広がるのはどうして?

 父: 炎症場所で戦っている組織や細胞に酸素や栄養を十分補給して、
    病原体との戦いを助けるためだ。

 娘: それぞれ理由があるんだね! では、熱が出るのはなぜ?

 父: なぜ?の質問には仕組みと理由の二つがあるな。まず仕組みのほうから説明しよう。
    「体温」は脳にある「体温中枢」によって36.5度くらいに設定されている。
    炎症が起こると、発熱因子(ケミカルメディエーターの一つ)が脳に行って、
    体温のセット温度を上げるんだ。

 娘: へーそうなんだ! では理由のほうは?

 父: 好中球など、からだの細胞は体温が高いほうがよく働く。一方、
    細菌は温度が高くなると、むしろ活動が落ちて、元気がなくなる。つまり、
    体温が高いほうが、病原体との戦いに有利なのだ。

 娘: でも、解熱剤で熱を下げるでしょう?

 父: 少しの熱は下げてはいけないな。しかし、40度以上に上がったりすると、
    本人はつらいし、体のほうにも障害が起こるので、下げる必要がある。
    この場合も、下げすぎないことが大切だ。

 娘: すごく大切なこと聞いちゃったな。ところで、
    「抗炎症剤(抗炎症薬)」といわれる薬があるけど、どうして効くの?

 父: それは次回にしよう。

「体温」は脳にある「体温中枢」によって
常温設定がなされ
炎症が起こると、発熱因子
脳に行って、体温のセット温度を上げるとの事。
好中球など、からだの細胞は体温が高いほうが
よく働き
一方、細菌は温度が高くなると
活動が落ちて、元気がなくなるんだって。
体温が高いほうが、病原体との戦いに有利なん
ですって。びっくりですね、
体温が高いと体の方が負けていると思い、
少しの熱でも私はすぐにフラフラになるので、
孫に熱があるとすぐに解熱剤を使うように
言っていました、
反省します。
下げすぎないことも大切ですって、
これからは理解あるバアチャンになれそうです。