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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
NO25
げのむトーク
 
アスピリンと非ステロイド系抗炎症薬
 

 父: 前回の炎症に続いて、今日は炎症を抑える薬、すなわち「抗炎症薬」の話をしよう。
    抗炎症薬には「ステロイド系抗炎症薬」と「非ステロイド系抗炎症薬」の2種類がある。
    まず、よく用いられる「非ステロイド系抗炎症薬」から始めよう。
    英語の頭文字をとってNSAID(エヌセイド)ともよばれる。
    代表的な薬に「アスピリン」や「インドメタシン」がある。

 娘: アスピリンは「解熱鎮痛薬」としてよく使われるよね。アスピリンが炎症を抑えたり、
    熱を下げたり、痛みを抑えたり、といろいろな症状に効くのはどうして?

 父: 前回話したように、炎症時には「ケミカルメディエーター」とよばれる一群の炎症誘導物質が
    産生され、炎症を引き起こす。この物質の代表的なものに「プロスタグランジン類」と
    よばれる一群の物質がある。アスピリンは、
    プロスタグランジン類の合成を抑えて、抗炎症作用を示す。

 娘: 「プロスタグランジン類」は炎症を引き起こす悪玉みたいだけど、働きはあるの?

 父: 過剰に産生されると、炎症を起こして、熱が出たり痛みを引き起こしたりするけど、
    通常は大切な働きをしている。20種類くらいの仲間を含み、血管を拡張したり収縮したり、
    気管支を拡張したり収縮したり、分泌を促進したり抑制したり、
    などなど「生体反応の微調整」をやっている。
    1982年にはプロスタグランジンの研究でノーベル賞が出ているよ。

 娘: 難しいけど大切なのだ。プロスタグランジン類はなにから出来るの?

 父: 「アラキドン酸」という不飽和脂肪酸から「シクロオキシゲナーゼ」という酵素によって作られる。
    アラキドン酸はサプリメントとしても販売されているね。
    アスピリンなどの非ステロイド系抗炎症薬は、この酵素を阻害して、
    プロスタグランジン類の過剰合成を抑え、抗炎症作用を示す。

 娘: なるほど。いろいろな症状が抑えられる訳が分かった。
    アスピリンはよく効くけど、胃がやられるでしょう。どうして?

 父: 「胃障害」は、非ステロイド系抗炎症薬の代表的な副作用だね。プロスタグランジン類の
    一つに「胃保護作用」があり、その合成も抑制されるためなんだ。

 娘: 病院で抗炎症薬をもらうと、胃の薬が一緒に入っているのは、そのためね。
    ところで、アスピリンはどうして発見されたの?

 父: それが、なんとギリシャ時代にさかのぼる。ヤナギの木が解熱鎮痛作用を持つことが知られていた。
    19世紀になって、その本体がサリチル酸であることが分かった。そして、
    19世紀末に、さらに効果の強い「アセチルサリチル酸」、 すなわちアスピリンが合成された。

 娘: ギリシャ人ってすごいね。ところで、友達のお父さんが、脳梗塞の予防に
     アスピリンを飲んでいるって聞いたよ。抗炎症作用と脳梗塞と、どういう関係があるの?

 父: 医者泣かせ、薬剤師泣かせの質問だ。脳梗塞や心筋梗塞は、
    脳や心臓の血管に血栓が出来たり、他所で出来た血栓が流れてきて詰まったりして起こる。
    血栓は血小板(血球の一つ)が凝集して起こる。アスピリンは、抗炎症薬として使う数分の一くらいの量で、
    血小板の凝集を抑え、血栓の形成を抑える作用があるんだ。「低容量アスピリン」といわれている。

 娘: その作用とプロスタグランジン類とは関係あるの?

 父: 答えはイエス。プロスタグランジン類の一つ(トロンボキサンとよばれる)に、
     血小板凝集作用があり、アスピリンはその合成を抑え、「血小板凝集抑制作用」を示す。
     だから、脳梗塞や心筋梗塞の予防薬として使われることがある。

 娘: 難しくてあたまが痛くなったわ。アスピリンを飲むとスッキリするかしら?

 父: 冗談と思うけど、”あたまスッキリ”には効かないよ。
    ”効く薬は毒”なので、必要なとき以外は飲まないでね。

アスピリンと非ステロイド系抗炎症薬の
お話はちょっと私の頭では難しく感じましたが
要は 抗炎症薬には「ステロイド系抗炎症薬」と
「非ステロイド系抗炎症薬」の2種類があり、
よく使われる、「非ステロイド系抗炎症薬」には
代表的な薬に「アスピリン」や「インドメタシン」が
あるとの事。アスピリンは「解熱鎮痛薬」と
してよく使わる、炎症誘導物質を抑える、
抗炎症作がある。
しかし、「胃障害」等の副作用もある、それは
「胃保護作用」までもを抑制されるんですね。
だから病院からは胃の薬が必ず一緒に
入っているのは、そのためなんですね。
このように噛み砕いてお話して頂くと納得で〜す。
解熱鎮痛作用はギリシャ時代に発見され、
19世紀末にアスピリンができたとのこと、
昔の人はすごいですね。
最後の”効く薬は毒”これは薬であればすべて
良しとの考えを持つ昔の人、
「注意が必要」ですね。私はそんなこと無いですよ。
写真は
トウモロコシ畑の横ではハゼの木などに紅葉が
チラホラ、目につくような風景となってきました。