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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No42
げのむトーク 

ビタミンB12はばら色。欠乏すると悪性貧血になる


 父: 今回は、ビタミンB群最後の「ビタミンB12」の話をしよう。
     ビタミンB12は「コバラミン」とも呼ばれる水溶性ビタミンだ。ところで、
     総合ビタミンドリンクはどんな色をしている?

 娘: 茶色のボトルに入っているのでよく見えないけど、黄色いのとピンク色のものがあると思う。

 父: そう。黄色はビタミンB2(リボフラビン、第15回)の色で、赤い色(ばら色)はビタミンB12の色だ。
    色のあるビタミンは光で分解されやすいので、遮光ボトルに入っている。
    赤い点眼液もビタミンB12が含まれている。ビタミンB12は「眼精疲労」に効くことが知られている。

 娘: ばら色のビタミンなんて、なんだかロマンチックね。「コバラミン」の”バラ”は”ばら色”と関係があるの?

 父: 面白いけど、それは偶然だよ。コバラミンの”コバラ”は「コバルト」を含んでいることによる。
     ビタミンB12の構造は、ヘモグロビン(血色素ともよばれる)に含まれるヘムと似ているが、
     ヘムが鉄を含むのに対し、ビタミンB12はコバルトを含む。ところで、前回、「葉酸」のところで、
     ビタミンB12の働きについてちょっと触れたけど、覚えている?

 娘: ビタミンB12の働きと葉酸の働きは関係が深く、協力して働くのね?

 父: よく覚えているね。
     ビタミンB12と葉酸は協調して、「炭素を転移する酵素反応」の補酵素として働く。
     「アミノ酸」や「脂質」の代謝にも必要だが、とくに大切なのは「核酸」の合成だ。
     では、ビタミンB12が不足するとどうなると思う?

 娘: 核酸合成が障害されると、葉酸欠乏の場合と同じように、「悪性貧血」が起こるんでしょう?

 父: そのとおり!
     ビタミンB12が欠乏すると、「赤血球の産生」に必要な核酸合成が障害されるので、
     貧血(悪性貧血)が起こる。
     そのほかに、脊髄変性症が起こったり、食欲不振になったり、疲れやすくなったりする。

 娘: 悪性貧血というと、胃がんなどで胃を切除した時にも起こると聞いたけど、ほんと?

 父: よく知っているね! ビタミンB12の小腸での吸収はちょっと特殊で、胃から分泌される
    「内因子」とよばれる糖タンパク質と結合して吸収される。だから、
    胃を切除すると内因子が産生されなくなり、ビタミンB12が吸収されず、ビタミンB12欠乏症になる。
    では、この場合の治療はどうすればよいと思う?

 娘: 今日は質問攻めね! ビタミンB12を飲めばいいんでしょう?

 父: それでは駄目だよ。内因子がないので、ビタミンB12を飲んでも吸収されない。
     注射による投与が必要だ。しかし、ビタミンB12の必要量はごく微量だし、
     水溶性ビタミンにしては例外的に、体内でしばらく蓄えられるので、1ヶ月に1回程度の
     注射でOKだ(最初はもっと頻繁に投与するが、徐々に間隔を空けていく)。

 娘: ビタミンB12はどんな食品に多く含まれるの?

 父: ほとんどの「動物性食品」に含まれているが、とくにレバーに多い。
    一方、「植物性食品」にはほとんど含まれていないので、野菜中心の食生活の人も、
    動物性食品を適度に食べることが大切だね。

 娘: ベジタリアンは要注意ね!



裏山の農道にぶら下がるウベ、写真を撮って
いる間も小鳥たちが餌を求めてきます
ビタミンB12のお話、私にはちょっと
聞きなれないビタミンです。
ビタミンB12は「コバラミン」とも呼ばれる
水溶性ビタミンだそうです。
赤い点眼液もビタミンB12が含まれているそうで
ビタミンB12は「眼精疲労」に効くことが
知られているとの事。
ビタミンB12と葉酸は協調して、
「炭素を転移する酵素反応」の補酵素として働き、
「アミノ酸」や「脂質」の代謝にも必要で、
とくに大切なのは「核酸」の合成だそうです。
核酸合成が障害されると、葉酸欠乏の場合と同じように、
「悪性貧血」が起こるそうですね。
そのほかに、脊髄変性症が起こったり、
食欲不振になったり、疲れやすくなったりするそうです
ビタミンB12欠乏は色々な病気が出てくるのね。
まずはともあれ、
バランスのとれた食事が欠かせませんね。