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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No43
げのむトーク 

ビタミンAは眼の働きに大切


 父: 水溶性ビタミンのビタミンCとビタミンB群が終わったので、今回から「脂溶性ビタミン」だ。
    脂溶性ビタミンはおぼえている?

 娘: ゴロがあったよね。”脂溶性ビタミンはこれだけ(DAKE)”でしょう?

 父: 若い人はゴロが好きだね。アルファベット順だと、ビタミンA,D,E,Kだね。
     まず、ビタミンAから始めよう。ビタミンAは「レチノール」ともよばれる。
     レチノールという名前は、眼の網膜(retina)に由来する。ところで、目の働きは知っている?

 娘: 光が水晶体(レンズ)を通って網膜に像を結び、
     その情報が電気信号になって大脳に送られ、目が見えると習ったよ。

 父: そのとおり。
     網膜の上にある「視細胞(光受容細胞)」には「ロドプシン」とよばれる視色素タンパク質がある。
     このロドプシンにはビタミンA(正確にはアルデヒド型の「レチナール」)が結合しており、
     光を受け取るアンテナの働きをしている。「ビタミンAの欠乏症」は知っている?

 娘: 「夜盲症」という病気で、暗いところで目が見えにくくなる病気でしょう? 
    なぜ眼が見えにくくなるか、理屈が分かると面白いね!

 父: ビタミンAは、そのほかに皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあり、
    不足すると肌がカサカサになったり、目が乾燥したりする。また、有毒な活性酸素を消去する
    「抗酸化作用」があり、がんの予防にも役立つと期待されている。

 娘: ビタミンAは大切だけど、摂りすぎに注意が必要でしょう?

 父: そのとおり。とくに、妊娠中にビタミンAを摂りすぎると、奇形児が生まれる危険性がある。
     これは、「細胞分化」を誘導するという、ビタミンAのもう一つの大切な働きと関係がある。

 娘: 細胞分化ってなに?

 父: ヒトの体が出来る時に、一つの細胞から神経細胞や、皮膚の細胞や、筋肉の細胞や、
    肝臓の細胞が出来たりするよね。このように、一つの細胞からいろいろな形や働きを持つ細胞が
    出来ることを細胞分化といい、この過程にビタミンA(正確には酸型の「レチノイン酸」)が必要なんだ。
    ビタミンAが過剰になると、細胞分化に異常が起こり、奇形が生じるというわけだ。

 娘: ビタミンAの過剰症は怖いね! ビタミンAはどんな食品に多く含まれるの?

 父: 動物性食品に含まれ、とくにレバーに多く含まれている。
     通常の食事でビタミンA過剰になることはほとんどないけど、妊娠時にはレバーを
     食べ過ぎないほうが安心だ。ビタミンAのサプリメントは危険だな。

 娘: ビタミンAは、緑黄色野菜に含まれる「βカロテン」からも出来るのでしょう?

 父: そのとおり。ビタミンAを生じる物質は「プロビタミンA」とよばれ、βカロテンはその代表選手だ。
    βカロテンはビタミンAが二つつながったような構造をしており、
    体内に吸収されて2分子のビタミンAができる。βカロテンからビタミンAができるのには
     限度があるので、βカロテンはビタミンA過剰症になる心配がないと言われている。

 娘: 「カロテノイド」という言葉があるけど、βカロテンとはどんな関係なの?

 父: カロテノイドとは、緑黄色野菜に含まれる赤色や黄色や橙色などの色素の総称で、
    βカロテンはその代表だ。
    カロテノイドにはビタミンAになるプロビタミンAと、ビタミンAにならない色素が含まれる。

 娘: 野菜を油でいためると、βカロテンの吸収がよくなると聞いたけど、ほんと?

 父: ビタミンAなどの脂溶性ビタミンは、小腸で脂肪と一緒に吸収されるので、
    脂肪が適度に含まれる食事のほうが吸収されやすいな。

脂溶性ビタミンはこれだけ(DAKE)の
A,D,E,K この様な覚え方もあるのですね。
ビタミンAは「レチノール」ともよばれる
眼の網膜の上にある視細胞上でビタミンAの
「レチナール」)が結合して光を受け取る
アンテナの働きをしているそうです。
ビタミンAは、そのほかに皮膚や粘膜の
健康を保つ働きがあり、不足すると肌が
カサカサになったり、目が乾燥したりする。
また、有毒な活性酸素を消去する
「抗酸化作用」があり、がんの予防にも
役立つと期待されているそうですね。
動物性食品に含まれ、とくにレバーに多く
含まれている。通常の食事でビタミンA過剰に
なることはほとんどないけど、妊娠時にはレバーを
食べ過ぎないほうが安心との事ですよ。
また、ビタミンAのサプリメントは注意しましょう。