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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No64
げのむトーク

EPAやDHAってなに?

 父: 前回、「脂肪酸」一般について勉強したので、今日は
    「EPA(エイコサペンタエン酸)」と「DHA(ドコサヘキサエン酸)」
    の話をしよう。EPAやDHAについては、研究のきっかけが面白いよ。
    グリーンランドの小島に暮らしている「イヌイット」の人々は、
    心筋梗塞などの心臓の病気が大変少ないことが知られていた。

 娘: 以前にエスキモーとビタミンCの話をしたけど(第11回)、
     イヌイットは「エスキモー」と同じでしょう?

 父: それがちょっと違うのだ。イヌイットはグリーンランドや
    カナダ北部に住むエスキモーのことで、アラスカのエスキモーは
    イヌイットではないよ。話を続けると、1970〜1980年代に
    イヌイットとデンマーク人を比較する研究が行われた。その結果、
    イヌイットは「血中脂質」が少なく、「動脈硬化」が少なく、
    「心筋梗塞」などの「循環器疾患」による死亡率が極めて低い
    ことが分かった。

 娘: そうなんだ。それで、その原因が調べられたのね。

 父: そのとおり。大きな違いは「生活習慣」だ。デンマーク人は
     欧米型の食生活を送っているのに対し、イヌイットはアザラシや
     クジラやサケなどの「海産物」を主食としている。これらの海産物には
     EPAやDHAなどの「多価不飽和脂肪酸」が多く、これが「高脂血症」や
     「動脈硬化」が少ない原因ではないかと考えられるようになった。

 娘: いよいよEPAやDHAの話になるようだけど、エイコサペンタエン酸
    とかドコサヘキサエン酸という長い名前は、意味があるの?

 父: 実は、これらの名前から構造が分かるのだ。EPAは
    エイコサ(炭素数20個)ペンタ(5個。ペンタゴンですね)
    エン(二重結合、すなわち不飽和結合)酸で、不飽和結合を5個もつ
    炭素数20個の脂肪酸(20:5)であることが分かる。DHAは
    ドコサ(炭素数22個)ヘキサ(6個)エン(不飽和結合)酸で、
    (22:6)の脂肪酸だ。(題63回をご覧ください)。

 娘: 名前の由来が分かると、親しみができ、覚えやすくなるね!
     それで、EPAやDHAは体に大切なの?

 父: 大切なことは間違いない。DHAは「脳」に多く、脳の働きに
     大切と考えられている。20年ほど前に、「日本人の知能指数が
     高いのは、DHAなどを含む魚を多く食べるからだ」という説が
     発表され、話題になった。しかし、知能指数はそんなに
     単純なものではなく、この説を証明するのは難しい。ただ、
     DHAが不足すると、脳の働きが障害されるのは間違いないと思う。

 娘: DHAが頭の働きによいと聞いたことがあるけど、
    こういう話があったのね。では、高脂血症や動脈硬化との関係は
    どうなの?

 父: その話は次回にしよう。
EPAやDHAの名前の由来はお話を
聞いてみると面白いですね。
グリーンランドの小島に暮らしている
「イヌイット」の人々は、心筋梗塞などの
心臓の病気が大変少ないとの事。
食生活がその地域ごと変えてしまう
ほど重要なのですね。
私の頭が悪いのはDHAが少ないせい
かも知れませんね(^_^)ニコニコ
3月10日周り一面銀世界、
今夜も雪が降るように天気予報では
言ってました、雪は欲しくないのに
困った気象条件です。

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