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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No67
げのむトーク

食物繊維をしっかりとろう


娘: 食物繊維の働きの一つは、エネルギーのとりすぎを防ぐ効果が
  あるということだったけど、そのほかにはどんな働きがあるの?

父: 第二に、コレステロールの吸収を抑制して、動脈硬化を
  予防する効果がある。

娘: 生活習慣病を予防する効果があるとなると、注目されるね。
  仕組みは分かっているの?

父: ペクチンやアルギン酸などの水溶性食物繊維は、
  コレステロールや胆汁酸(コレステロールの吸収を助ける)に
  結合して、小腸でのコレステロールの吸収を抑えるのだ。

娘: なるほど。吸収が抑えられると、血中コレステロールも
  低下するわけね。では、それ以外の働きは?

父: 第三は、排便を促進する作用だ。便の量が増え、
  便の形が大きくなり、便通がよくなることが分かっている。
  さらに、食物繊維から生じる「短鎖脂肪酸」が大腸を刺激して、
  便通を促進させる。

娘: ちょっと待って。食物繊維は消化されないのでしょう?

父: ヒトの消化酵素では消化されないが、食物繊維の一部は
  腸内細菌によって分解され、「酪酸」や「プロピオン酸」などの
  短鎖脂肪酸が生じる。これらの短鎖脂肪酸は腸内細菌の
  エネルギー源として用いられる。

娘: ということは、食物繊維は腸内細菌にとって大切であり、
  ひいてはヒトの健康にも大切ということね(第17回)。

父: そのとおり。それからもう一つ。「大腸がん」を予防する効果が
  あるのではないかと考えられている。

娘: それは重大ね。理由は分かっているの?

父: 腸内細菌をよい状態に保つことにより、発がん物質の産生を
  抑えたり、便通をよくして、発がん物質に接触する時間を
  短くするためと考えられている。しかし、食物繊維と大腸がんとは
  関係がないとする説もあり、はっきりしていない。

娘: 食物繊維の働きは分かったけど、どんな食品に多く
  含まれているの?

父: 穀物(とくに全粒穀物)や豆類や野菜に多い。例えば、
  キクラゲ、干しカンピョウ、豆類、切り干し大根、イモ類(コンニャク、
  サツマイモなど)、野菜(アスパラガス、カボチャ、ゴボウなど)、
  果物(バナナ、ナシ、イチゴ、リンゴなど)、キノコ類、海藻類など。
  ユニークなところでは、ココアがあるよ。

娘: 植物性食品にはほとんど含まれている感じね。ところで、
  日本人の食事摂取基準があるということだけど、
  現在は足りているの?

父: 目標量は男性20g、女性17〜18gとされているが、
  日本人の摂取量は平均15gくらいで、大幅に不足している。
  植物繊維の多い食品をしっかりとることが大切だ。

娘: そうなんだ。食物繊維のサプリメントもいろいろ出ているけど、
  効果はあるの?

父: 効果はあると思うけど、やはり普通の食品からとるほうが
  安心だね。美味しくて安価で、ほかに大切な栄養素も入っているしね。

娘: 食物繊維をとりすぎるとどうなるの?

父: 普通の食事でとりすぎる心配はないけど、サプリメントなどで
  とりすぎると、ミネラルなどの微量栄養素の吸収を阻害するなど、
  マイナスの効果が出てくることが知られている。

娘: なんでもほどほどが大切で、”過ぎたるは及ばざるが如し”ね。
食物繊維は私達の体に色々な働きを
してくれています。
現在の食生活は野菜を軽視している
傾向にあると思われます。
森先生のお話を聞き再確認をして
食生活の見直しをする事で
家族の健康を守りたいものです。
庭の寒椿が咲き乱れています。
寒暖の差が激しい近日、
可愛い花ビラを周りに落しながら
春を待っています。

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