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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No89
げのむトーク

 「メタボ」ってなに?

 娘: 最近「メタボ」という言葉がよく使われるよね。大体のイメージは
     分かるけど、正確にはどういう意味なの?

 父: メタボは正しくは「メタボリックシンドローム」または 「メタボリック症候群」だ。
     また「内臓脂肪症候群」ともいう。「メタボリック」は「代謝」の意味で、
     いろいろな「代謝異常」を含む新しい考え方だ。

 娘: 具体的には、どんな異常があるの?

 父: 「メタボリックシンドローム」の定義は、内臓に脂肪が蓄積し
     (「内臓脂肪肥満」)、「高血圧」や「高血糖」、「高脂血症」などを
     複数合わせ持つ状態だ。

 娘: そういえば、「メタボ検診」が始まっているよね?

 父: 平成20年から、40〜74歳の人を対象に、「メタボ検診(特定検診)」が
     義務化された。糖尿病などの「生活習慣病」を予防し、
     医療費の削減を目指すのが目的だ。

 娘: どんな異常があると、メタボと診断されるの?

 父: 「メタボの診断基準」だね。まず、「ウエストの周り」が男性が85cm以上、
     女性が90cm以上。これは、「内臓脂肪」のたまり具合の目安になる。
     男性のほうが基準が厳しいのは、脂肪が内臓にたまりやすいためだ(第6回)。
     これに加えて、「脂質異常」、「高血圧」、「高血糖」の3項目のうち
     2項目以上あると、メタボと診断される。

 娘: 念のため、3項目の数値を教えて。 

 父: 「脂質異常」は、「中性脂肪」が150mg/dL以上、または「HDLコレステロール」が
     40mg/dL以下。「高血圧」は「最高血圧」が130mmHg以上、
     または「最低血圧」が85mmHg以上。「高血糖」は「空腹時血糖」が
     110mg/dL以上だ。しかし、この診断基準は厳しすぎる
     という意見が多いな。ところで、HDLコレステロールは覚えている?

 娘:  うん 覚えているよ。「HDL(高密度リポタンパク質)」に含まれるコレステロールで、
     「善玉コレステロール」と呼ばれる。HDLは、組織からコレステロールを
     肝臓へ回収する「回収車」の働きをしているので、HDLコレステロールは
     高いほうがよく、低いとよくないのでしょう?(第2〜4回)

 父: そのとおり。一方、「LDL(低密度リポタンパク質)」は、コレステロールを
     肝臓からそれ以外の組織に配る「配送車」の働きをしているので、
     LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」と呼ばれ、
     高すぎるとよくないことも話したね。

 娘: 中性脂肪や血圧の話も聞いたことを覚えているよ。

 父: 「中性脂肪(トリアシルグリセロール、トリグリセリド)」に
     ついては第6回で、「血圧」については第1回で少し話をしたね。

 娘: いろいろつながっているんだね。ところで、肥満や高血圧、糖尿病などは
    「生活習慣病」でしょう? メタボと生活習慣病はどう違うの?

 父: よい質問だ。「生活習慣病」とは、歳をとるとともによく起こる
     「高血圧」、「糖尿病」、「動脈硬化症」、「心臓病」、「脳卒中」などの
     病気の総称で、その原因が食生活、運動、休養、喫煙、飲酒などの
     「生活習慣」と深く関係する。以前は「成人病」といわれていたな。

 娘: 「成人病」がどうして「生活習慣病」になったの?

 父: かっては主に中高年者(成人)の病気だったが、最近では子供にも
    発症がみられるようになった。さらに、子供の時の生活習慣が、
    成人後の生活習慣病につながることが分かってきたんだ。

 娘: そうなんだ。生活習慣病はどんどん増えていると聞くけど、
     患者はどれくらいいるの?

 父: 予備軍まで入れると、「高血圧症」が3000万人、「高脂血症」が2600万人、
     「糖尿病」が1600万人と言われている。

 娘: 日本人の人口が約1.2億人なので、これらの患者数はすごい数ね!

 父: そうだね。しかし、さきほど言ったように、基準値を
     ちょっとゆるくすると、これらの数は大幅に減少するよ。

 娘: 基準値はけっこうアバウトな数字なのね! 先ほどの質問に
     帰るけど、「生活習慣病」と「メタボ」はどうちがうの?

 父: 長くなるので、その話は次回にしよう。
5月の連休は福岡県に住む孫達が
元気な姿を見せに帰ってきました。
1歳半の孫はすぐに肥後の赤牛と
仲良くなり、青草を与えては喜んでいます。
この様な姿が一番可愛いですね。
今回からはメタボのお話。
メタボリック症候群とか内臓脂肪症候群と
呼ばれ、「メタボ検診」を受ける事で
生活習慣病の予防をしましょう。
まさしく、主人も私も注意が必要なからだに
成ってきています。
90歳の義父に負けぬように
からだを大切にしたいと思います。