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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No93
げのむトーク

1型糖尿病と2型糖尿病

 父: 「糖尿病」が「インスリン」というホルモンの不足によって起こることは話したね。

 娘: インスリンが不足すると、グルコースが細胞の中に取り込まれないので、
     「血糖値」が上がることは分かったよ。では、血糖値が上がると、どうして悪いの?

 父: 「高血糖」が続くと、「血管の内皮細胞」が傷害され、「動脈硬化」を起こすんだ。

 娘: その仕組みは分かっているの?

 父: 難しい質問だ。いろいろな説があるけど、高濃度のグルコースによって
    「タンパク質の糖化反応」(グルコースが結合する反応)が起こり、これが動脈硬化に
     つながると考えられている。しかしもう1つ重要なのは、グルコースが細胞に
     取り込まれなくなるので、細胞が「エネルギー不足」になることだ。

 娘: 普通、高血糖が悪いとしか考えないけど、言われてみればそのとおりね。
     細胞はグルコースが食べられないと栄養失調になって、餓死するかも知れないね。
     ところで、糖尿病は「1型」と「2型」の2つのタイプがあるんでしょう?

 父: そのとおり。代表的なのは「1型糖尿病」と「2型糖尿病」だが、その他に頻度は
     少ないが、「遺伝子異常」によるものや、妊娠中に起こる「妊娠糖尿病」がある。
     また、薬の副作用で起こることもある。

 娘: 私の友達にも1型糖尿病の人がいるけど、「1型糖尿病」はどうして起こるの?

 父: インスリンを作る「膵臓のB(β)細胞」が破壊されて、インスリンが十分作れなく
     なって起こる。つまり、インスリンの不足によって起こる。子供のときに
     始まることが多く、以前は「インスリン依存性糖尿病」と呼ばれていた。しかし、
     成人してから突然起こることもあるよ。全糖尿病のおよそ5%を占める。

 娘: 1型糖尿病の人は大変ね。では、B細胞がどうして壊れるの?

 父: またまた難しい質問だ。十分には分かっていないけど、「自己免疫病」の1つと
     考えられている。つまり、膵臓B細胞に対する「自己抗体」が産生され 自分の
     B細胞を攻撃し、破壊するらしい。このときに「炎症」が起こることも分かっている。

 娘: 自己免疫病って多いのね。では、「2型糖尿病」はどんなタイプなの?

 父: インスリンの産生が低下するとともに、細胞がインスリンに反応しにくくなる、
     つまり「インスリンの働きが悪くなって起こる。
     わが国の全糖尿病の95%以上を占める。

 娘: 「生活習慣病」は2型なのね。では、2型はどうして起こってくるの?

 父: 大変複雑だけど、主な考えを簡単に説明してみよう。食べ過ぎや運動不足などに
     よって「肥満」、とくに「内臓脂肪型肥満」が起こると、「脂肪細胞」から
     「悪玉アディポサイトカイン」(「悪玉脂肪細胞ホルモン」)が放出される。これが
     組織細胞の「インスリン抵抗性」を引き起こす。

 娘: 「インスリン抵抗性」とは、インスリンがあっても働かない、
     または働きにくい状態だったね。

 父: そのとおりだ。すると膵臓B細胞は、インスリンの作用不足を補おうとして、
     さらに多くのインスリンを産生する。これが、「高インスリン血症」とよばれる状態だ。
     実際、子供のときの高インスリン血症は、2型糖尿病の大きなリスクファクターとして
     知られている。

 娘: 2型糖尿病は、子供のときから始まっていることもあるのね!
     それで、高インスリン血症が起こるとどうなるの?

 父: B細胞は過剰のインスリンを作り続けると、やがて疲れが出て、インスリンを作る
     能力が低下する。「膵臓B細胞の疲弊」などとよばれるな。こうして、
     「インスリン抵抗性」と「インスリン不足」が重なり、症状が進行するというわけだ。

 娘: そうなんだ。2型糖尿病がどうして起こるか分かったような気がするよ。
     それにしても、わが国の糖尿病の患者数は予備軍を含めて
     1600万人とは多いね。どうしてこんなに多いの?

 父: 糖尿病は昔は少なかったが、年とともにどんどん増えている。 糖尿病は
     「遺伝要因」も関係するけど、「寿命」が伸びたことと、「生活習慣」が変化した
     ことによる部分が大きい。「食事の西洋化」や、「食べすぎ」や、「運動不足」などだ。

 娘: でも、多くの人は「定期健診」を受けるでしょう?

 父: 検査で血糖値が高いと言われても、最初のうちは痛いとか疲れるとかの
     自覚症状がないので、油断してしまい、気がつかないうちに進行してしまうんだ。

 娘: ところで、「糖尿病の検査」はどうするの?

 父: その話は次回にしよう。

いつも聞く糖尿病、1型と2型が有り
2型糖尿病は、子供のときから始まって
いることもあるのね。
少し難しいお話ですが
噛み砕いて教えて頂きますので
分かりやすいと思います。
ゆっくり読んで参考にしてくださいね。
写真は今年の田植が済んだ
前田の写真です。田植が済むと
安心します、農家のオッカサンに成った
証拠ですね、マイペースでボツボツ
HPも進めて行きますのでよろしく
お願い致します。