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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No96
げのむトーク

治療薬はいろいろあるけれど。

     糖尿病シリーズの最後です。

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 娘: 「糖尿病の治療」はどうするの?

 父: 糖尿病治療の基本は、「食事療法」と「運動療法」だ。
    病気が進行したら、「薬物療法」を組み合わせて行う必要がある。

 娘: 「食事療法」は具体的にはどうするの?

 父: すでに話したように、「BMI(body mass index)」を指標として体重を
     コントロールするが(第94回)、医師の指示に従って行うことが大切だ。

 娘: では、「運動療法」は?

 父: これも医師の指示に従うことが大切だ。適度の運動によって、グルコースの
     細胞内への取り込みが促進され、「インスリン抵抗性」
     (インスリンの働きが悪くなる状態)が改善されることが分かっている。

 娘: 食事療法や運動療法を続けるには、自分に適したメニューを作ることが大切そうね。
     それでも、血糖値が下がらない時は、薬を使うの?

 父: そういうことになる。「1型糖尿病」の場合は、有効な薬は「インスリン」だけで、
     直ちに「インスリン療法」を開始することが必要だ。インスリンで血糖値が
     うまくコントロールできると、普通の人とまったく同じように生活できるよ。

 娘: 2型糖尿病の場合はどうなの?

 父: 食事療法と運動療法を3ヶ月くらい続けても血糖値が高い場合は、
     「薬物療法」を組み合わせる。大きく分けて、「インスリン製剤」と
     「経口糖尿病薬」がある。

 娘: 「2型糖尿病」にもインスリンを使うんだ。

父: そう。2型糖尿病でも、インスリン分泌が著しく低下している場合や、
    高血糖が著しい場合は、インスリンを用いるよ。

 娘: インスリンは「ペプチドホルモン」なので、注射が必要でしょう?

 父: そのとおり。インスリンは分子量が比較的小さいので、「皮下注射」すると
     徐々に血中に移行する。「自己注射」が出来るが、その前に
     原理や方法について十分教えてもらう必要がある。

 娘: インスリンが効きすぎて、「低血糖」を起こす危険があるんでしょう?

 父: そうなんだ。それを防ぐために、普段から角砂糖などを持ち歩くことが大切だ。

 娘: では、「経口糖尿病薬」にはどんなものがあるの?

 父: 専門的になるけど、「スルホニル尿素(SU)薬」は、膵臓B細胞からの
     インスリン分泌を促進させる。また、「ビグアナイド薬」は、インスリン抵抗性を
     改善する作用がある。その他に、小腸での糖質分解を阻害し、
     血糖の上昇を抑える薬(「αーグリコシダーゼ阻害剤」)もある。

 娘: いろいろな薬があるのね。これらの糖尿病薬はよく効くの?

 父: インスリン製剤はよく効くが、そのほかの薬は残念ながら大変よく効くとは
     いえないな。原理的に考えても、なかなか難しいと思う。

 娘: そうなんだ。最近テレビで、「膵臓B細胞を再生」する研究が
     行われていると聞いたけど、ほんと?

 父: 最近注目の「再生医療」だね。確かにそういう研究が世界中で進んでいるけど、
     実用化されるまでにはまだまだ時間がかかると思う。

 娘: ということは、2型糖尿病は「予防が大切」ということね。

     (糖尿病シリーズおわり)


今朝、牛の子が産まれていて
初めての自然分娩でした。
糖尿病治療の基本は、「食事療法」と
「運動療法」だそうです。だから、自分に
適したメニューを作ることが大切ですよね。
「1型糖尿病」の場合は、有効な薬は
「インスリン」だけで、直ちに「インスリン
療法」を開始することが必要でインスリン
で血糖値が うまくコントロールできると、
普通の人とまったく同じように生活がで
きるのは好いですね。インスリンは
分子量が比較的小さいので、「皮下注射」
すると 徐々に血中に移行する。
「自己注射」が出来るので勤めしていた
時代、友達が会社の食堂でこっそ
りインスリンの皮下注射をしていたのを
思い出します。もちろん、
医師の指示のもとでの治療です。