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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No97
げのむトーク

がんとは?

    今回からしばらく「がん」についてトークします。

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 娘: 最近、「がん」で亡くなる人が多いね。「悪性腫瘍」という言葉もよく聞くけど、
     がんと同じなの?

 父: だいたい同じと考えてよい。がんに関係する言葉がいろいろあるので、
     整理しておこう。「がん(癌)」は英語ではcancer(蟹 /カニの意味)で、
     乳がんがカニの脚のように広がることから 名付けられたんだ。

 娘: そうなんだ。では、日本語の「癌」はどこから来たの?

 父: やはり乳がんからで、乳がんを触診するとこりこりして岩にようにかたいところから
     造られた漢字だ。江戸時代には「岩」と書かれていることも多いよ。

 娘: 外国でも日本でも、乳がんががんの名前のルーツになっているのは面白いね。
     ところで、「悪性腫瘍」があるということは、「良性腫瘍」もあるということ?

 父: そのとおり。「腫瘍」というのは、細胞が「異常増殖」したもので、良性と悪性がある。
     「良性腫瘍」は、細胞が異常増殖するだけの腫瘍で、「いぼ」や「脂肪腫」などがある。
     一方「悪性腫瘍」は、周囲の組織に侵入したり(「浸潤」という)、
     離れた組織に飛び火したりして(「転移」という)、宿主の命を脅かす腫瘍で、
     「悪性新生物」とも呼ばれるな。

 娘: 「肉腫」という言葉も時々聞くけど、肉腫はがんとどういう関係があるの?

 父: 専門的になるけど、「悪性腫瘍」は「がん腫」と「肉腫」に分けられる。「がん腫」は
     「上皮細胞」からできる悪性腫瘍で、ヒトの悪性腫瘍はほとんどがん腫だ。

 娘: では、肉腫は?

 父: 「肉腫」は、「非上皮細胞」からできる悪性腫瘍で、「骨肉腫」や「白血病」や
     「リンパ肉腫」などがある。しかし一般には、がん腫と肉腫を含めて、
     「悪性腫瘍全体」を「がん」と呼んでいるよ。ところで、がんによる死亡率は知っている?

 娘: 「がん」は日本人の死因のトップで、3人に1人はがんで死ぬんでしょう?

 父: よく知っているね。「がん」は「日本人の死因」の31%を占めている。ちなみに、
     2位は「脳卒中」で16%、3位は「心臓病」で13%だ。厚生労働省から出ている
     「国民衛生の動向」に詳しい統計データが出ているよ。

 娘: 2位と3位は「血管系」で、合わせて約30%だね。では、どんながんが多いの?

 父: 男女別で見ると、男性では「肺がん」、「胃がん」、「肝がん」、「大腸がん」の順に多い。
     一方女性では、「大腸がん」、「胃がん」、「肝がん」、「乳がん」の順だ。

 娘: 以前に、胃がんは年とともに減っていると聞いたよね。

 父: そのとおり。「胃がん」は男女とも年とともに低下している。
     「年齢調整死亡率」でみると、昭和45年(1970年)にくらべて3分の1くらいに
     減っている。これは、「食塩摂取量」の減少などの「生活様式」の変化と、
     がんの「早期発見」、「早期治療」などによると考えられる。

 娘: 最近とくに増えているがんは?

      (次回につづく)
この所、我が町で60歳前後の人が死去され
「血液関係、がん関係」と悲しい訃報が
耳に入ります。「悪性腫瘍」の中には
「がん腫」と「肉腫」に分けられるそうです。
私の父は肺がんで他界したのですが
50数年前の医療は
どのようなものだったのでしょうね。
小学1年生だった私は父がとても苦しんで
去って行った事を思い出します。
また、「肉腫」では元気だった人が突然
数か月の間で命を終えてしまったのには
ショックを隠すことができませんでした。