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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No98
げのむトーク

 がんは遺伝子病だが遺伝病ではない

      がんシリーズ第2回です。

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 娘: 最近「がん」が増えているという話だけど、とくに増えているのはどんながんなの?

 父: 「大腸がん」が増加し続けており、女性では最多となった。これは主に、
     食生活の西洋化によると考えられている。、また、
     「肺がん」が男女ともにかなり増えている。

 娘: 乳がんと子宮がんは?

 父: 「乳がん」が著しく増えているのに対し、「子宮がん」はかなり少なくなっている。

 娘: 最近乳がんの話題が多いのは、そのためね。がんの種類は国によって違うんでしょう?

 父: そのとおり。「年齢調整死亡率」を欧米と比べてみると、日本は男女とも「胃がん」が
     多く、「肺がん」が少ない。女性の「乳がん」も少ない。しかし近年、日本はこれらの
     違いが小さくなってきており、「がんの欧米化」といわれている。

 娘: 生活様式の欧米化のためね。では、全がんによる死亡数は増えているの?

 父: 年齢調整死亡率はあまり変わっていないが、普通の死亡率(年齢調整しない死亡率)
     は昭和25年(1950年)から約5倍増加している。

 娘: 約5倍とは、かなりの増え方ね。 将来は2人に1人ががんで死ぬようになると
     聞いたけど、そのためなのね。でも、どうしてそんなに増えているの?

 父: 「寿命」が延びているためだ。「年齢別のがん死亡率」の図を見ると、がん死亡率が
     年齢とともに右肩上がりに急上昇している(図が見せられなくて残念だけど)。

 娘: 実際には、歳とともにどれくらい増えるの?

 父: まず、人口10万人あたりのがん死亡数は全年齢で約250人だ。年齢別で見ると、
     30歳までが6人以下、30歳代で約10人、40歳代で約50人、50歳代で約200人、
     60歳代で約400人、70歳代で約900人、80歳以上で約1600人だ。

 娘: わ〜 すごい増え方ね! ということは、人生40年か50年の時には、
     がんは大きな問題ではなかったということね。

 父: 社会的にみればそういうことだ。つまり、がんはほとんど「長寿病」といえるな。

 娘: ではどうして、がんは年齢とともにそんなに増えるの?

 父: 大変重要な質問で、がんの本質に関係する。それを説明する前に、「がんの発生」に
     「遺伝子」がどれくらい関係すると思う? つまり、ちょっと関係するのか、
     半分くらい関係するのか、大部分関係するのか?

 娘: 半分くらいかな?

 父: そう考えている人が多いようだけど、実は「がん」は原則として「遺伝子のキズ」、
     すなわち「遺伝子変異」によって起こるんだ。つまり、がんは
     ほとんど「遺伝子病」といってよい。

 娘: わ〜 そうなんだ! でも、がんはそんなに遺伝しないでしょう?

 父: すごくよい質問だ。ごく一部のがんは遺伝性が強いけど、ほとんどのがんは
     原則として遺伝しない。つまり、がんは「遺伝子病」だけど、「遺伝病」ではない。

 娘: どういうこと?

 父: 子孫に遺伝するのは、親が持っている「異常遺伝子」、または「変異遺伝子」が
     「生殖細胞」、つまり「精子」か「卵(子)」に伝わる場合だ。
     がんで起こる遺伝子変異は「体細胞」(生殖細胞でない普通の細胞)で起こるので、
     遺伝しないんだ。この話は、あとでもう一度することにしよう。

 娘: 目からウロコね! 遺伝子のキズについてだけど、
     「がんを起こす遺伝子」があるんでしょう?

     (次回に続く)
私の父も肺がんで死去しています。
だからいつかは自分も癌になるのではと
心の隅で考えていた事です。
森先生のお話で「がんで起こる遺伝子変異は
「体細胞」(生殖細胞でない普通の細胞)で
起こるので、 遺伝しない」との事
この様な話をして頂くと安心ですよね。
病気は「気」からと言います、元気な間は
病気も逃げて行きますが「気」が下がると
親が「癌」であれば自分にも・・・なんて考える
日々も有りました。
これからは落ち込んでも「癌」の心配だけは
しなくてすみますね。
皆さんはどうですか?
今日は田んぼの草取りをして来ました。
田植が済んで撒く除草剤だけでは
効果がない雑草は私達夫婦の手作業で
取り除きます、これが腰に来る辛い作業です。