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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No99
げのむトーク

がんはなぜ年齢とともに増えるのか?

 娘: 「がん」は、原則として「遺伝子のキズ」で起こるという話だけど、
     「がんを起こす遺伝子」があるんでしょう?

 父: すご〜い! 種明かしをしておくと、がんを引き起こす遺伝子が多数見つかっており、
     「がん関連遺伝子」と呼ばれている。これについても、あとで取り上げることにしよう。
     ともかく、がんはこれらの「がん関連遺伝子の変異」によって起こることがわかったんだ。

 娘: そうなんだ。でも、そのことと、年齢とともに増えることと、どう関係するの?

 父: では、ここでちょっと頭の体操をしよう。まず、「遺伝子変異」が一定の割合で起こると
     仮定する。この遺伝子変異は元へ戻らない。もし、がんが1個の遺伝子変異で
     起こるとすると、年齢との関係はどうなる?

 娘: わ〜 数学の問題みたいね。年齢と関係なく、一定だと思う。

 父: そのとおり。では、2つの遺伝子変異が重なって起こるとすると、どうなる?

 娘: もう分からないな。

 父: 1つ目の変異は年齢に比例して蓄積する。がんを起こす2個目の変異は
     年齢に関係なく起こるので、両方あわせると、年齢に比例することになる。
     つまり、「年齢ーがん発生率」の関係は比例直線になる。

 娘: ああそうか。では、3個の遺伝子変異が関係するとすると、どうなるの?

 父: 「右肩上がりの曲線」になる。遺伝子変異の数が4個、5個と増えるに従って、
     曲線の曲がり方が大きくなるな。

 娘: では実際には、がんが起こるのに何個の遺伝子変異が必要なの?

 父: そう聞かれると困るけど、前回話した「年齢ーがん発生率」の曲線から、
     数個くらいの場合が多いのではないかと思われる。その後の「遺伝子研究」の
     結果から考えても、そんな感じかな。この考えを、ここでは
     「がんの複数ヒット説」と呼んでおこう。

 娘: う〜ん 難しいね。なにかよい例えはないの?

  父: そうだな。「複数ヒット説」は、「がん関連遺伝子」を家を支える柱と
     考えると分かりやすいと思うよ。

 娘: どういうこと?

 父: たとえば、ある「がん」が5個の「遺伝子変異」によって起こると仮定しよう。
     家はたくさんの柱によって支えられている。その中の1本、2本、3本、4本と
     壊れていくと、家は徐々に倒れやすくなるが、まだ倒れない。ところが、
     5本目の柱が壊れると、ドッと倒れる。つまり、がんが生じるというわけだ。

 娘: まあ悪くない例えね。ところで、「複数ヒット説」を証明するような研究はあるの?

     (次回へ続く)
癌はやはり只者では無いですね。
私の頭では難し過ぎて
前回のページでは単純に喜んでいましたが
「癌の複数ヒット説」なんかは遺伝子変異
が年齢とともに蓄積されて
癌が発生するのでしょうか?
次回を楽しみにしましょう。
多くの人との交わりの中で少しでも
人の為に成る行為をしていると思う事で
自己満足しています。
さー、7月からは写真展に参加しようと
考えています。だけどいい写真が取れなくて
頭の痛い事ばかりです。