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からだの不思議
今からでもからだを大切にしたいとの思いで
森 正敬先生(ハンドルネーム:げのむ様)に
お願いし、「げのむトーク」を連載いたします。
No105
げのむトーク

p53遺伝子はゲノムの守護神


 娘: 「p53遺伝子」は「がん関連遺伝子」の中で最も重要ということだけど、
     どうしてそんなに重要なの?


 父: かなり難しいけど、面白いところなので説明してみよう。「p53遺伝子」は
    「遺伝子DNA(ゲノムDNA)が傷ついたときに働く遺伝子」なんだ。


 娘: 遺伝子は放射線や発がん物質などによって傷がつくんだよね。では、
    p35遺伝子はどういうふうに働くの?


 父: DNAが傷つくとp53遺伝子が活性化され、「p53タンパク質」が合成される。
    このp53タンパク質は主に2つの働きをする。1つは、DNAの傷を修理するまで
    「細胞増殖を止めておくこと」だ。では、p53遺伝子が壊れると、どうなると思う?


 娘: DNAに傷がついたまま細胞増殖が起こるの?

 父: そのとおり。もし「がん関連遺伝子」が傷ついて、そのまま細胞が増殖すると、
    どうなると思う?


 娘: 質問のオンパレードね。がんになると思う。

 父: そうだよね。さて、p53遺伝子のもう1つの働きは、DNAがひどく傷ついた
    細胞を「アポトーシス」によって殺すことなんだ。「アポトーシス」は
    最近話題になっているけど、細胞が自ら死滅する、「自殺のような細胞死」だ。
    ここでまた質問だが、p53遺伝子が壊れるとどうなると思う?


 娘: DNAがひどく傷ついた細胞が、死ななくなるんでしょう?

 父: そうだよね。もし、がん関連遺伝子が傷ついた細胞が生き残ると、がんになるよね。

 娘: つまり、p53タンパク質の2つの働きが、両方ともがんに関係するのね。

 父: だから、p53遺伝子が強くがんに関係するんだ。まとめておくと、
    「p53遺伝子」(または「p53タンパク質」)は、DNAの傷を治すための
    時間稼ぎをしたり、DNAがひどく傷ついた細胞を殺して、細胞のゲノムを
    守っているんだ。このことから、p53遺伝子は「ゲノムの守護神」と呼ばれている


 娘: カッコいいニックネームね! ところでわれわれは、両親からもらった
    1対2個の遺伝子を持っているけど、がん関連遺伝子もそうなの?


 父: よい質問だ。われわれは、「がん原遺伝子」も「がん抑制遺伝子」も、1対2個の
    「対立遺伝子」を持っている。さてここで大切なのは、「がん遺伝子は優性」で、
    「がん抑制遺伝子は劣性」ということだ。


 娘: ちょっと待って。「遺伝病」の場合、対立遺伝子の片方が変異しただけで病気になる     のが「優性」で、両方とも変異してはじめて病気になるのが「劣性」だよね。

 父: よく知っているね。言い換えると、「優性遺伝病」は「ヘテロ接合体」
    (片方が正常遺伝子で、もう一方が変異遺伝子)で発症する。一方「劣性遺伝病」は
    両方とも変異した「ホモ接合体」で発症し、「ヘテロ接合体」は「保因者」になる。


 娘: 基本的には「メンデルの法則」と同じだね。ところで、がん遺伝子が優性ということ
    は、1対のがん原遺伝子の片方が変異するだけでがんになる、ということね?


 父: そのとおり。アクセル(がん原遺伝子)が2つある車を考えてみよう。
    その1方を踏み込む
    (がん遺伝子になる)だけで暴走する(がんになる)というわけだ。



 娘: なるほど。では、「がん抑制遺伝子」が「劣性」なのはどうして?


    (次回へ続く)

森先生のお話は難しいお話ですが
なんとなく分かるような気がします。
芦屋田地区では秋の取り入れ
稲刈りの真最中です。
8年前に勤めをリストラされた時の
少しだけの退職金と主人が貯めていた
お金を足してコンバインを購入して
いましたので現在は夫婦で時間の調整を
しながら、お天気と相談して自由に稲刈りが
出来ることは幸せな事です。
ただ、お米の価格の低迷で
5反百姓はほとんど利益は上がらないのが
現状で田んぼの維持管理をしている所です